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『小悪魔な天使』のセカンドブログ?のようなものです。 向こうで載せられないものを載せてますので、こちらだけではわかりづらいお話もあるかもです。 よろしければ『小悪魔な天使』もてみ見てくださいませ♪ ※こちらのブログは大人な表現を含む作品になりますので、ご覧になる場合は自己責任においてお願いいたします。 当ブログに対する誹謗中傷・クレームは一切受け付けておりませんのでご了承ください。
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「おーーーい、じゅーーーん」


俺は、天井の四角い入口に向かって声をかけた。


反応はない。


俺は、大きな溜息をついた。


ーーーそりゃ、俺が悪いけどさ。


潤の家で暮らし始めて2ヶ月。


もともと住んでいた自分のマンションは、今はアトリエとして使っていた。


俺と潤の同棲生活も順調で、毎日ラブラブに過ごしていたのだけれど・・・・


ついに、2週間後に迫った個展に向けて、今俺はめちゃくちゃ忙しい日々を過ごしていた。


ここ1週間、ほとんど家に帰ることができずアトリエと画廊の往復で・・・。


気付けばアトリエで夜を明かしている日々が続いていたのだ。


時間の経つのも忘れるほどで、潤へのメールもついおろそかになっていたとは思う。


だけどさ、これはないんじゃないか?


久しぶりに帰ってきた俺を待っていたのは、屋根裏部屋にふとんを持ち込み、完全に俺を無視することにしたらしい松本潤だった・・・・。


「潤ってばー、ほんとごめんって・・・・なぁ、俺お腹すいたし・・・・なんか食べようよ」


ーーーシーン・・・


俺はまた大きな溜息をつきーーー


壁に立てかけられているハシゴに上り、俺は入口の天井の蓋をトントンと叩いた。


「じゅーん。なぁ、開けてよ。・・・・・1週間ぶりだよ?ちゃんと、顔見せてよ。・・・・・声も聞いてないよ・・・・」


一緒に暮らし始めてから、こんなに離れていたのは初めてだ。


本当は、会いたくて仕方なかった。


でも、その顔を見てしまえば離れたくなくなる。


あともう少し。


仕事に集中して、会えない寂しさをごまかしていたけれど・・・・


その間、潤はどうしてた・・・・?


「潤・・・・・寂しい想いさせて、ごめん。会いたい・・・・・潤に、会いたいんだ・・・・」


かたん、と何かが動く音。


しばらくするとーーー


入口のふたが開き、潤が顔を見せた。


「・・・・おかえり」


泣き出しそうな顔で、俺を見つめる潤。


「・・・・・ただいま」


俺は部屋に上がると、すぐに潤をぎゅっと抱きしめた。


1週間ぶりの潤の温もりに、ようやくほっとする。


「ごめんな、潤」


「ーーー仕事だから、仕方ない・・・・・」


ぼそぼそと呟くようなその声は、ちょっと鼻声だった。


明かりのついた屋根裏部屋へ入るのは、あの花火大会以来だ。


何気なく部屋の中を見渡してーーー


ふと、気付く。


ローテーブルの上に、コーヒーカップが2つ。


ーーー2つ・・・・・?


「・・・・・潤。ここに、誰か来た?」


俺の言葉に潤は顔を上げると、俺の視線の先を追ってテーブルの上を見た。


「ああ・・・・昼間、カズが」


「・・・・なんで?」


「前に、俺がやりたいって言ってたゲーム持って来てくれたんだけど、俺ずっとここにいたからカズが来たのに気付かなくて。玄関の鍵は開いてたから、勝手に入って来て、ハシゴに気付いて上がってきた」


「・・・・・なんで」


「え?だから、ゲームを・・・・・」


きょとんとして首を傾げる潤。


俺は、ちょっといらいらしてた。


潤が無防備過ぎて。


「なんで、玄関の鍵開けっぱなしにすんの?危ないって言ったじゃん」


前に、あのストーカーみたいな男に乱暴されかけたことだってあるのに、何でそんな無防備なことするんだ。


「ごめん・・・・うっかりしてた」


「それに、なんでニノをここにいれんの」


「え・・・・だめなの?カズはこの部屋のこと知ってるし、子供の頃はここで遊んだりしたこともあるし」


「・・・・・2人でなにしてた?」


「何って・・・・話してただけだよ。ゲーム教えてもらったりして・・・・何で智がおこんの?」


潤が拗ねた目で俺を見る。


「怒ってはない。ただ・・・・」


「ただ?何?」


「俺だって・・・・会いたかった。でも、仕事を終わらせなくちゃて、電話も我慢してたのにーーー」


「・・・・・だから、俺にも我慢しろって?友達とも会うなって?」


「そんなこと、言ってない。大体、ニノはただの友達じゃないじゃん」


「どういう意味?俺とカズの間に、何かあると思ってるわけ?」


潤が、俺を睨みつける。


俺もむっとしてその目を見返す。


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


睨み合ったまま、動かない2人。


最初に口を開いたのは、潤だった。


小さく溜息をつき、髪をかきあげた。


「・・・・・カズが、ここに来たのは俺を心配してくれたから、だよ」


「心配?」


「・・・・・俺が、昨日バイトを休んだから・・・・」


言いづらそうに、視線を床に落とす潤。


「え・・・・・休んだって、なんで?潤、具合悪いの?」


「・・・・・熱が、出た。でもバイトはいこうと思ってた。熱も大したことなかったし。でも、下に降りようとして立ち上がったら・・・・・めまいがして、こけた。頭ぶつけて、気ぃ失って・・・・・気付いたらもうバイトの時間過ぎてて、翔くんからガンガン電話かかって来てた」


俺は、愕然としていた。


「で、事情説明したら、とりあえず今日は休めって言われて。今日病院に行けって言われて。で、翔くんから話を聞いたカズが様子見に来てくれたの。でもカズが来た時にはもう熱も下がってたんだよ。でも心配させちゃったから、コーヒー入れてこの部屋でちょっとしゃべってた。深い意味なんてないよ。カズが、この部屋のこと『超懐かしい』ってテンションあがってたから、喜ぶかなって思っただけ」


「・・・・・何で、俺に連絡しないの」


「え・・・・・・」


「具合、悪かったなら連絡しろよ!鍵かけ忘れるくらいぼーっとしてたんだろ?それくらい熱も高かったってことだろ?なんで・・・・・俺を頼らないんだよ!?」


思わず大きな声を出していた。


潤が、潤んだ瞳で俺を見つめる。


「ごめん・・・・・智に言ったら・・・・きっと、仕事放りだして来てくれるって思って・・・・」


「当たり前だろ!?」


「だから、できなかった・・・・・・。智の仕事の邪魔は、したくない」


そう言って俯く潤。


ーーーこいつは、なんでこう・・・・・


「・・・・俺にまで、そんな風に気を使うなよ」


「え・・・・・」


俺は、思い切り潤を抱きしめた。


一瞬びくりと震えた潤の体。


「・・・・・具合悪い時は・・・・俺が、傍にいたいのに・・・・・」


いつだって、俺が潤を支えたいのに・・・・・


悔しくて、寂しくて・・・・


だけど、潤が俺の背中に腕を回したとき、気付いた。


潤も、同じ気持ちだったことに。


どちらからともなく、見つめ合い、キスをする。


何度も何度もキスをするうちに、しだいに体も熱くなって来てーーー


俺は、部屋に敷きっぱなしになっていた布団の上に潤の体を横たえた。


そして額に張り付いた前髪を指ですくおうとして、その額にチョンと指が触れた瞬間ーーー


「いてっ」


とたんに顔を顰める潤。


見ると、潤のおでこが赤くなっていた。


「・・・・こけたんだっけ?これ、その時の?」


「たぶん・・・・笑うなよ?」


「んふふ・・・・笑わないよ」


「笑ってんじゃん」


そう言って唇を尖らせる潤がかわいい。


その唇にチュッとキスをして、額にも軽く唇を触れる。


「・・・痛い?」


「・・・ううん」


瞼に、頬に、耳たぶにキスを落とす。


首筋に顔を埋めるようにして唇を這わせると、潤の体が小さく震えた。


「ぁ・・・・」


小さく漏れる声。


潤のシャツをまくり上げ、その白く滑らかな肌に手を這わせ、胸の尖りを探る。


「んぁ・・・・っ、さとし・・・・・っ」


潤の甘い声に、久しぶりに肌を重ねる行為に興奮する俺がいた。


「潤・・・・好きだよ」


囁きながら、その肌に唇を這わせ、胸の尖りを舌で擽る。


潤の履いているスウェットに手をかけ、下着と一緒に膝下まで押し下げ、露わになった下半身に手を這わせる。


まだ柔らかなその中心に手を這わせると、潤の体がビクンと反応した。


「あっ、や・・・・」


「いや?」


「あ、明かり、消して・・・・」


明るいところでの行為を恥ずかしがる潤。


そんなところもかわいくて、ちょっと意地悪したくなる。


「なんで?いいじゃん」


「や・・・・さとし・・・・っ」


せつなげな瞳で俺を見つめる潤が、愛しくてたまらない。


「・・・・ちょっと待って」


俺はテーブルの上のリモコンに手を伸ばし、部屋の明かりを消した。


窓のないこの部屋は、明かりを消すと本当に真っ暗になってしまうので、俺はもう一つのリモコンを探り、スライド式になっている天井を半分だけ開いた。


星空が覗き、月明かりが微かに潤の顔を照らす。


彫刻のように整った顔に、潤んだ瞳。


そして、滑らかな白い肌。


俺は再び潤の唇を塞ぐと、潤の中心部を擦った。


「はぁ・・・・っ、ぁ・・・・」


徐々に固くなり主張し始めるその中心から、先走りが俺の手を濡らす。


俺はそれを両手で挟むように掌で包み、下から上へと舌を這わせた。


「ぁ、ん、さ・・・・・とし・・・・」


「潤・・・・・」


固くなったそれを丁寧に舐め上げ、アイスクリームを食べる時のように口に含んだ。


「んぁっ、あ、さ、さとーーー」


ちょっと慌てたように、潤の手が俺の頭に触れる。


潤の細い指が俺の髪に絡み―――


それがまるで俺の頭を抑えつけているようになって、俺はさらにねっとりと舌でなぞり、クチュクチュと音をたてながら愛撫を続けた。


「ふあ、あぁ・・・・・っ、あ、さと、し、もう・・・・・」


「いいよ、イッて・・・・・」


口に潤のモノを含んだまま声を出し、歯がそれに当たった。


その瞬間、潤が短く声を上げ、俺の口の中に白濁の熱い液体を吐き出した。


それを飲み込もうとしたものの、全て飲み込むことができず口端からたらりと垂れる。


「は・・・・・さとし・・・・」


潤が荒い息のまま、俺をとろんとした目で見つめる。


俺は口から垂れた液体を手でぬぐうと、今度はそれを指先に絡め、潤の腰の後ろにあてがった。


「んっ、あ、あっーーー」


潤の声が一段高くなる。


俺は指で潤の中をゆっくりかき混ぜながら、その腰を抱き、再び唇を塞いだ。


「ふ・・・・・っ、あ・・・・・ん・・・・」


声が、甘さを帯びる。


「かわいい、潤・・・・・」


眉間にしわを寄せて痛みと快感を耐える潤が可愛かった。


もっと、その顔が見たい。


俺だけが見れる、潤の顔。


「好き・・・・潤・・・・」


「ん・・・・・っ、俺も・・・・好き、だよ・・・・・」


何度も舌を絡め、口づけを交わしながら、俺は潤の中に自分のモノを押し入れ、ゆっくりと腰を動かした。


「あっ、んっ、さとし・・・・・っ、あっ、あっ」


「ん・・・・・っ、潤・・・・・っ、」


「さとし・・・・、もっと、キス、して・・・・・」


そう言って、腕を俺の首に絡める潤。


艶っぽく潤んだ瞳が、俺をまた興奮させる。


噛みつくような、激しいキス。


お互いの唾液が混ざり、口の端から垂れるのをまた舌で絡め取る。


その間にも、俺は徐々に腰の動きを速めーーー


「ああっ、あっ、あっ、んぁっーーーぁ、もう・・・・・イッちゃう・・・・・っ」


「は・・・・・潤・・・・、一緒に・・・・・」


「ん・・・・」


頭が、真っ白になる。


俺は、潤の中に熱いモノを吐き出しーーー


潤もまた、同時に俺の腹に再び熱い白濁の液体を吐き出したのだった・・・・・。





「この部屋に、ニノを入れるの禁止ね」


俺の言葉に、潤が口を尖らせた。


「えーーー」


「えーじゃない。親友って言ったって、あいつはいまだに潤のことが好きなんだから、あんまり特別扱いしちゃダメ!」


「むー・・・・・あ、それなら相葉ちゃんとか翔くんは?あの2人からも、心配だから様子見に行きたいってメールもらってたんだけど」


「ダメに決まってるじゃん!俺以外はダメ!」


「友達でも?」


「ダメ!」


不満げに頬を膨らませる潤。


だって、いいなんて言えるわけない。


潤にとってはただの友達でも、あいつらだって潤が好きなんだから・・・・


こいつに、もっと危機感を持ってもらうにはどうしたらいいんだろう。


「・・・・わかった。じゃあ、智がずっとそばにいてよ」


「え?」


「仕事なのは仕方ないと思ってるけどさ・・・・でも、やっぱり寂しい。俺、邪魔しないから・・・・ちゃんと、ここに帰ってきて」


「潤・・・・・」


思わず、ぎゅっと抱きしめる。


「・・・・わかった。約束する」


「ほんと?」


「ほんと」


潤の腕が、俺の背中に回り、ぎゅっと抱きついてくる。


ーーーああ、もう、可愛すぎる。


「あ・・・・・」


再び俺の下半身が主張し始めたのに気付いて、潤が体を離そうとしたけれどーーー


俺は、そんな潤の体を逃がさないように抱きしめる。


ーーー離すわけ、ないじゃん?


そうして再び、俺は潤の体に愛の痕跡を残していくことにしたのだった・・・・・・。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ようやく、できました。
いやぁ、みなさんが本編を忘れないうちにーーーと思ってたんですが、なかなか最初が書けなくて焦っちゃいました。
こんなものしか作れませんが、みなさんに楽しんでいただければ幸いです。


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